午後三時 Category:日々のこと Date:2009年07月15日 図書館への近道、公園を通り抜ける途中。 おじいさんとおばあさんが、木陰に寄り添って座り、何を話すでもなく風景を眺めていました。 おとうさんとおかあさんも、そうして穏やかに過ごすはずだったのに 不意にそう思ってしまって、胸が ぎゅう となりました。 悔やむことは何もありません。 お別れの理由が病気だったことは残念でならないけれど、家族みんな、おかあさんから沢山の幸せを貰ったし、力を合わせ病魔と闘って闘い抜いた結果に、満足は出来なくても納得はしています。 おかあさんのことを考えるときに、泣いたり悲しんだりしてばかりなのは、いやだ。 哀しい別れ方だったけれど、おかあさんが哀しみそのものになってしまったような言い方はしたくありません。 だから今日は、ただ、もしかしたらあったかもしれない未来を、なんとなく惜しんでしまっただけ。 そうに違いない。 PR